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第24回例会報告 [例会]

日本通訳翻訳学会となってからの初めての例会となる第24回例会が青山学院大学において、およそ40人を集めて開催されました。

第一部は裁判員制度と通訳人について、大野重國 最高検察庁裁判員公判部検事。
来年5月から裁判員制度が始まることを受け、多言語が必要となる法廷通訳人の役割と課題について語ってきただきました。冒頭、検事と裁判官との違いについてのユーモアあふれるエピソードや、検事というのは「提灯に火をつける」という言い方は生理的にできない、「提灯の中にはいっているろうそくの芯に火をつける」と正確に言う、というお話。それに加えて、通訳は何よりも正確性が大事、外国人被疑者の裁判の成果は通訳人の腕にかかっているという熱いお話をいただきました。

第二部は「よしもとばななの翻訳」と題して、アレッサンドロ・ジェレヴィーニ 早稲田大学客員准教授。イタリアでの日本文学の状況にはじまり、よしもとばななの作品が、イタリアで大変人気を博している様子について、また翻訳としてどういう点が日本語からイタリア語の文学翻訳で難しいか、特に配慮を要したかなど、文学翻訳に必要な心得について語っていただきました。ジェレヴィーニさんのみごとな日本語にも一同、感心しました。第一部、二部とも質問も活発に出て盛会でした。


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