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日本通訳翻訳学会関西支部第35回例会のお知らせ [関西支部]

日本通訳翻訳学会関西支部第35回例会を以下の要領で開催します。一般参加も可能ですのでふるってご参加ください。
(終了しました。)
【日時】 2014年3月22日(土)15:00~17:30
【場所】 西宮市大学交流センター(阪急西宮北口駅北改札口を出て右手、隣接の「ACTA西宮」東館6階)

発表1
【発表者】瀧本眞人(龍谷大学)
【題目】太平洋戦争時のオーストラリア軍における日本語教育プログラムとその参加者
【要旨】オーストラリア軍では、太平洋戦争の末期から終戦直後にかけ、日本語通訳者を養成する目的で、集中的な日本語教育が実施された。このプログラム参加者は、日本語コース修了後、占領軍の一員として来日し、日本語と英語のリエゾンとして活躍した。本発表では、この日本語集中プログラムについて概観するとともに、オーストラリア人の若い軍人が、終戦直後の日本でどのような役割を果たしたのかについても考察してみたい。プログラムに実際に参加した6名を対象にインタビューを実施済みで、彼らのプロフィールについても紹介する。

発表2
【発表者】ノーマン・アンガス(京都橘大学)
【題目】日本の近・現代詩―英訳の可能性について―
【要旨】本報告は、萩原朔太郎と中原中也を中心に日本の現代詩および近代詩の英訳の可能性について論じる。アメリカ20世紀の代表的な詩人である Robert Frost をはじめ、全般的に詩の翻訳の不可能性を訴える者は少なくない。まさに、語族や文化的背景がきわめて異なる日本語と英語の場合、日本の詩歌の翻訳は困難であるとよく指摘される。しかし、例えば Walter Benjamin のような積極的な翻訳論により、敢えて「言語の成長」を考えれば、散文の翻訳より詩の翻訳のほうが可能性や役割が大きいともいえる。翻訳者としては、Frost のような「母語主義」による否定的かつ消極的思考がもつ「弱さ」がむしろ「ばね」となり、詩の翻訳は「言語の成長」に大いに貢献できるという発想につながる。比較的「翻訳しやすい」朔太郎と「翻訳しにくい」中也を代表にし、さまざまな困難や可能性について論じる。

【参加費】会員:無料  非会員:1,000円(学生500円)
【出席の連絡】3月15日(土)までに、西村(nishimur(a)tachibana-u.ac.jp)までお願いします。((a)は@に直してください。)なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。


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