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日本通訳翻訳学会関西支部第27回例会のお知らせ [関西支部]

日本通訳翻訳学会関西支部第27回例会を以下の要領で開催します。

[日時]:2011年7月30日(土)3:00~5:30
[場所]:西宮市大学交流センター(阪急西宮北口駅北改札口を出て右手、隣接の「ACTA西宮」東館6階)

<研究発表1>
発表者:山崎美保(神戸女学院大学大学院文学研究科英文学専攻通訳・翻訳コース修了)
題目:"Lost in Translation: Humor and Jokes in Subtitle Translation"
要旨:字幕翻訳は現在基本的に個々の翻訳者の裁量にかかっている。時間と文字の制限がある中、いかに製作者の意図をくみ取り、異なる文化背景を持つ聴衆に伝えるのか、特に今回はアメリカのコメディー映画を取り上げ、はたして、日本の観客がアメリカの笑いを理解できるのか、そのために翻訳者の側でどのような工夫がなされているのかを関連性理論を枠組みとして、ユーモア学の知見をまじえながら考察する。字幕とオリジナルの表意と推意の解釈的類似性を論じることで、なぜ特定の表現形式を翻訳者が選んだかの根拠を説明できるため、関連性理論が字幕翻訳において有効であることを論じたい。


<研究発表2>
発表者:大久保友博(京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程)
題目:「ジョージ・スタイナーと翻訳の現象学」
要旨:本邦でも翻訳研究が本格的に始まって幾ばくかの年月を経たが、英文学研究と翻訳研究とのあいだにはいまだ大きな溝がある。とりわけ大きく立
ちはだかるのはジョージ・スタイナーと主著『バベルの後に』をはじめとする諸著作であり、研究の基礎となるはずの翻訳哲学の脆弱性という問題であ
る。この発表では、これまでスタイナーが絶えず行ってきた批判的主張を追いかけるとともに、本文の私訳を用いつつ『バベルの後に』を翻訳理論批判
として捉えていくことで、翻訳研究とその批判の交点に立ち現れる、来るべき翻訳の哲学あるいは翻訳の現象学なるものを展望してみたい。

[参加費]会員:無料 非会員:1,000円(学生500円)
[出席の連絡]7月23日(土)までに、西村(nishimur@tachibana-u.ac.jp)までお願いします。
なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。

 


第8回「関西IT研」例会 [関西支部]

第8回「関西IT研」例会を以下の要領で開催しますので、お知らせします。

日時:2011年3月12日(日)  午後2時~5時半
場所:関西大学(千里山キャンパス)岩崎記念館2F会議室
交通アクセス|キャンパスマップ(※以下のウエブサイト参照)
会費:なし
概要:今回の開催は関西大学英語学会との共同開催になります。第1部 (2:00-3:20)
は関西大学英語学会の例会、第2部 (3:30-5:30) がIT研の例会になります。第1部の内容は追ってお知らせしますが、第2部は以下のような内容で勉強会を行います。

トピック:Kintsch-van Dijk のテキスト理解モデルと通訳翻訳のプロセス
DL:染谷 泰正
指定論文:Toward a Model of Text Comprehension and Production, Walter
Kintsch and Teun A. van Dijk. Psychological Review, Vol. 85, No. 5, 1978.
参考文献:On Macrostructures, Mental Models, and Other Inventions: A Brief
Personal History of the Kintsch-van Dijk Theory, In Charles Weaver III,
Suzanne Mannes, & Charles R. Fletcher (Eds.), Discourse Ccomprehension.
Essays in honor of Walter Kintsch. (pp. 383-410). Hillsdale, NJ: Erlbaum,
1995.

資料のダウンロード先および詳細は以下のウエブサイトを参照してください。
http://someya-net.com/104-IT_Kansai_Initiative/index.html#8

なお、研究会終了後、懇親会を行います。皆様ふるってご参加ください。会場予約の都合上、出席される方は早めにご連絡をいただけるようお願いします(担当:染谷)。


関西支部例会のお知らせ [関西支部]

=======日本通訳翻訳学会関西支部第26回例会のお知らせ==========

日本通訳翻訳学会関西支部第26回例会を以下の要領で開催します。多くのかたのご参加をお待ちしております。

[日時]:2011年3月26日(土)3:00~5:30
[場所]:西宮市大学交流センター(阪急西宮北口駅北改札口を出て右手、隣接の「ACTA西宮」東館6階)


<研究発表1>
発表者:南條恵津子(神戸女学院大学大学院博士前期課程)
題目:「翻訳としての『小學讀本』の分析:機能の変化」
要旨:明治6年から明治20年代まで、小学校で広く使われた教科書、『小學讀本』は、田中義廉による翻訳である。起点テクストは1860年代からおよそ30年間、合衆国で広く用いられたWillson’s First and Second Readers。翻訳書『小學讀本』をみると、文体は直訳的で、起点言語志向であるが、内容的には目標文化志向で翻案の手法が多く用いられているといえる。本研究では、主としてライスの機能的翻訳論のスキームを用い、起点テクスト―目標文化テクストの機能の変化を観察し、その観察の結果から、当時のどのような文化的・社会的要請(文部省の意向など)が、『小學讀本』の翻訳スコポスを決定する要因となったのかを考察する。


<研究発表2>
発表者:宮元友之(会議通訳者・大阪女学院大学非常勤)
題目:「ポートフォリオ・アプローチに基づく大学学部レベルの通訳理論・実践教育の可能性」
要旨:通訳訓練法を応用した授業は既に大学学部教育でも盛んに実施されるようになってきているが、概ね実践に重きを置いた指導が中心になっていることは想像に難くない。大学院教育の現場では通訳理論の学習も含めたより広範な専門的教育が実施されつつあるが、学部レベルでいかに理論を指導するかについてはまだ未整備の状態であると言えるのではないか。時間的制約、及び何を教えるべきかというコンセンサスが得られていない中で、実践訓練以外の通訳の理論的側面をどう指導していくかを検討していくことは、今後大学での通訳教育をアカデミックな側面からも発展させていくためにも重要であると考える。本発表では、通訳理論・実践の指導アプローチの一つとして、ポートフォリオ・アプローチによる自立・共同学習の可能性を探り、実践例の紹介を行うことで、大学学部生に対する通訳理論・実践教育の今後について検討を加える契機としたい。



[参加費]会員:無料  非会員:1,000円(学生500円)
[出席の連絡]3月19日(土)までに、西村(nishimur@tachibana-u.ac.jp)までお願いします。
なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。

第7回「関西IT研」(関西 通訳翻訳理論および教授法研究会 [関西支部]

第7回「関西IT研」(関西 通訳翻訳理論および教授法研究会)を以下の要領で開催しますので、お知らせします。メンバーでない方も参加できますので奮ってご参加ください。

開催日時:2011年2月27日(日)午後2時~5時半
場所:西宮市大学交流センター(西宮北口駅徒歩2分、西宮アクタ内)
会費:200円
DL担当者=西田万里子
指定論文1:The Routledge Companion to Translation Studies (2009) の Chapter
1 "The Issues in Translation Studies" (pp. 1-19) by Jeremy Munday
指定論文2:同上より Chapter 8 "Issues in Interpreting Studie" (pp.128~140)
by Franz Pochhacker
指定論文3:同上より Chapter 4 "Translation as Cognitive Activity" (pp.54~73)
by Amparo hurtado Alibir and Fabio Alives

詳しくは以下参照
http://someya-net.com/104-IT_Kansai_Initiative/

第5回「関西IT研」のお知らせ [関西支部]

第5回「関西IT研」の詳細が決まりましたのでお知らせします。

日時: 2010年11月28日(日)午後2時~5時半
DL担当者:豊倉省子、南津佳広
場所:関西大学(千里山キャンパス)岩崎記念館2F会議室
会費:なし


概要:第5回会合では「関連性理論」をテーマに議論をすすめていきます。まず指定論文1で、関連性理論の基本概念をレビューします。続いて指定論文2で関連性理論を翻訳の研究にどのように応用することが出来るのかを見ていきます。理論的な妥当性のほか、字幕翻訳への応用についても議論する予定です。参加希望者はあらかじめ以下の指定論文を読んでおいていただくようお願いします。


[指定論文1]「関連性理論―認知語用論の射程」松井智子. 人工知能学会誌18巻5号(2003年9月, pp.592-602)
ダウンロード先:http://ci.nii.ac.jp/naid/110002806571
[指定論文2] Ernst-August Gutt (2000) Translation and Relevance: Cognition
and Context. (2nd ed.) St. Jerome Publishing. の第5章 "Translation as
Interlingual Interpretative Use"(pp. 105-127)

終了後、6時より大学近くのお店で懇親会を行います。会場の準備の関係上、懇親会にご参加いただける方は、11月20日までにメールにてその旨、お知らせいただければ幸いです。皆さま、お忙しい時期とは思いますが、ご参加をお待ちしております。(担当:豊倉 yqh01324@nifty.ne.jp

関西IT研ウエブサイト:http://someya-net.com/104-IT_Kansai_Initiative/

 


日本通訳翻訳学会関西支部第25回例会のお知らせ [関西支部]

日本通訳翻訳学会関西支部第25回例会のお知らせ

[日時]2010124日(土)3:005:30
[
場所]:西宮市大学交流センター(阪急西宮北口駅北改札口を出て右手、隣接の「ACTA西宮」東館6階)  

<研究発表1> 発表者:真木ジュリア(神戸女学院大学大学院博士前期課程)
題目:「通訳者のプロソディが、聞き手による通訳者の評価に与える影響」
要旨:本研究の目的は、聞き手が同時通訳者のパフォーマンスを評価する際、lexical prosodyが重要な要素の一つになっていることを明らかにし、不自然なlexical prosodyはパフォーマンスの評価だけでなく、通訳者自身の評価をも下げてしまうことを証明することである。本研究ではlexical prosodyの中でもフレーズ末の尻上がり・尻下がりを取り上げ、(1)質の評価にマイナスの影響を与えるのは不自然な尻上がり・尻下がり、又は、内容のエラーどちらであるか(2)評価が大幅に変わるピッチの高さはどこかを調査する為、音韻分析ソフトウェアのPraatを使用し実験を行った。その結果、フレーズ末の不自然な尻上がり・尻下がりは大きく評価に影響を及ぼすことが分かった。 

<研究発表2> 発表者:石塚浩之 (神戸市外国語大学博士課程)
題目:「同時通訳者による実体とその関係の把握」
要旨:命題構築の最小単位は述語と項の結合にある。しかし、述語と項に対応する実体とその関係の意味的内実は、言語的情報とは異なる認知的階層にある。実体と関係の情報は、言語表現にコード化された情報のみで示されるわけではなく、非言語的な認知資源から補充されねばならない。本発表では、通訳例の分析から、言語的情報とは異なる階層における実体とその関係の把握が、同時通訳者による事象構造把握の基盤をなしていることを示す。

 [参加費]会員:無料  非会員:1,000円(学生500円)
[
出席の連絡]1127日(土)までに、西村(nishimur@tachibana-u.ac.jp)までお願いします。
なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。

日本通訳翻訳学会関西支部第24回例会のお知らせ [関西支部]

日本通訳翻訳学会関西支部第24回例会を以下の要領で行います。ふるってご参加下さい。

[日時]:2010年7月31日(土)3:00~5:30
[場所]:西宮市大学交流センター(阪急西宮北口駅北改札口を出て右手、隣接の「ACTA西宮」東館6階)

<研究発表1> 
発表者:美村佳世 (大阪外語専門学校 非常勤講師)
題目:「科学者の研究発表時におけるEpistemic Modality“May”の訳出」
要旨:本研究では、通訳者に必要な要素と考えられているAccuracyとClarityについて、通訳者が従事する分野ではどのように理解・重視されているか調査することを第1の目的とした。第2の目的として、分野で重視されている要素を知る事によって、通訳者がどのような要素を重視すべきか考察する事とした。第1にアメリカ人を対象に、「認識モダリティMay」の使用方法について調査を行った。第2に、通訳者が化学分野で用いられる認識モダリティをどのように訳出するかを調査した。第3に、化学分野の日本人研究者が、「認識モダリティ」をどのように訳出するか調査し、通訳者による訳出と比較した。

<研究発表2> 
発表者:染谷泰正(関西大学)
題目:「通訳ノート実験に関する中間報告」
要旨: 発表者は、2005年の論文(「通訳ノートテイキングの理論のための試論―認知言語学的考察」『通訳研究』第5号 pp. 1-29)において、通訳ノートを体系的に理解・分析するための理論的枠組みについて議論した。その後、同論文で提示した「動的命題ネットワーク仮説」(DPN = Dynamic Propositional Network Hypothesis) の妥当性を検証するとともに、通訳時の情報処理・認知処理に関するより詳細な実証的データを得ることを目的に、2007年8月に現役通訳者4名と大学院生5名を被験者とする一連の実験(「通訳の認知処理に関する実験的研究」)を行った。実験は大きく分けて2種類からなり、実験1ではアイマークトラッカーを使った英日サイトトランスレーション課題を、実験2では英日ノートテイキング逐次通訳課題をそれぞれ実施した。実験2では、被験者のノートテイキングのプロセスを音声を同期させた上で逐一ビデオ撮影するとともに、事後に、それぞれの被験者に対してインタビューを行い、実験時の内的認知過程に関するプロトコルデータを収集した。データの解析は現在、進行中であるが、本発表では実験2で得られたデータのうちから、前掲の論文で提示した理論を支持するいくつかの実証的エビデンスを紹介するとともに、この仮説が予測するさまざまな現象(たとえば①セレスコビッチの主張する「脱言語化」は [通常は] 起こらない、②通訳時の情報処理の大半は、必要最小限の「浅い理解」をベースに進行していく、③通訳ノートの書記法は「最大効率の原則」と「最大情報価値の原則」の2つの原則によって支配される等々)についても時間の許す範囲で言及する。

[参加費]会員:無料  非会員:1,000円(学生500円)
[出席の連絡]7月24日(土)までに、船山(funayama@hcn.zaq.ne.jp)までお願いします。
なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。


日本通訳翻訳学会関西支部第23回例会のお知らせ [関西支部]

日本通訳翻訳学会関西支部第23回例会のお知らせ

[日時]:2010年3月27日(土)3:00-5:30
[場所]:西宮市大学交流センター(阪急西宮北口駅北改札口を出て右手、隣接の「ACTA西宮」東館6階)

<研究発表1>
発表者:尹永順会員(神戸大学大学院)
題目:「中国における谷崎文学の翻訳と受容」
要旨:谷崎潤一郎が中国に紹介されたのは1918年で、その10年後の1928年に「痴人の愛」が初めて中国語に翻訳された。それ以降、谷崎文学は主に1920~40年代と1980年以降から現在に至るまでという二つの時期にわたって翻訳されてきた。本発表は中国の社会背景と文学状況を踏まえて、時代の変化に伴う谷崎文学の翻訳と受容のありかたを辿る。

<研究発表2>
発表者:水野真木子会員(金城学院大学)・中村幸子会員(愛知学院大学)
題目:「法廷通訳のデリバリーが裁判員の心証形成に与える影響について」
要旨: 発表者らの研究チームで、同じ被告人の発言について、3つの異なる通訳バージョン(丁寧、ぶっきらぼう、言い淀みが多い)を録画し、模擬裁判員に見立てた被験者にDVDを見せ、印象について答えてもらうアンケート調査を行った。その結果、言い淀みの多いバージョンの評価が最も低かった。本発表では、この実験の統計的分析を紹介するとともに、法廷通訳人の「フィラー」や「言い直し」について、その意味や疲労との関連などを分析し、「言い淀み」の与える影響について考察する。

[参加費]会員:無料  非会員:1,000円
[出席の連絡]3月20日(土)までに、船山(funayama@hcn.zaq.ne.jp)までお願い
します。
なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。


関西支部第22回例会のお知らせ [関西支部]

日本通訳翻訳学会関西支部第22回例会のお知らせ

[日時]:2009年12月5日(土)3:00~5:30
[場所]:西宮市大学交流センター(阪急西宮北口駅北改札口を出て右手、隣接の「ACTA西宮」東館6階)

<研究発表1> 
発表者:古川典代会員(神戸松蔭女子学院大学准教授)
題目:「日本における中国語教育法の多様化-ソフトアプローチと通訳トレーニングメソッドの応用-」
要旨:中国語学習意欲の低い学生を「ソフトアプローチ」でひきつけ、上級学習者には「通訳トレーニングメソッド」を活用する教授法で、よりブラッシュアップする。-ここから出発し、両者をリンクさせて入門期から上級者までを効率良く導いていくための試案。英語教育では早期から活用されているシャドーイングを、中国語教育界にも取り入れ、中国語教育の多様化を図るべく教育法開発および教材開発を行っているプロセスを紹介する。

<研究発表2>
発表者:豊倉省子会員(文芸翻訳家、神戸女学院大学非常勤講師)
題目:「オスカー・ワイルド『幸せの王子』の翻訳に見る、日本における児童文学翻訳の変遷」
要旨:近代以降の日本において、翻訳文化の果たした役割の大きさは広く認められるところである。児童文学も例外ではない。オスカー・ワイルドの『幸せな王子』は1915年以来に日本に初めて紹介されて以来、132回にわたって翻訳、および再話されてきた。同作品の翻訳の変遷をたどり、それぞれの作品を比較検討することで、「児童文学の翻訳とは何か?」という根源的な問題を考察してみたい。

[参加費]会員:無料  非会員:1,000円
[出席の連絡]11月28日(土)までに、船山(funayama@hcn.zaq.ne.jp)までお願いします。
なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。

関西支部第21回例会のお知らせ [関西支部]

日本通訳翻訳学会関西支部第21回例会のお知らせ

[日時]:2009年7月25日(土)3:00~5:30
[場所]:西宮市大学交流センター(阪急西宮北口駅北改札口を出て右手、隣接の「ACTA西宮」東館6階)

<研究発表1>
発表者:石原知英会員(広島大学大学院博士後期過程)
題目:「翻訳プロセス研究における手法の検討 -思考発話法の反作用を中心に-」
要旨:本研究の目的は、翻訳プロセス研究における研究手法を見直すことである。本研究では、これまでの研究で主に用いられてきた思考発話法について、反作用(Reactivity)の観点から再検討を行った。具体的には、22名の協力者に3種類のテクストの翻訳課題を与え、(1)タスクの所要時間、(2)プロダクトの評価、(3)内容理解度、(4)協力者の反応という4つの指標について、思考発話群、回顧(Retrospective interview)群、手法なし群を比較した。その結果、思考発話法は、学習者が感じているほどの負の作用がないと結論づけられた。 

<研究発表2> 
発表者:平島晶子会員(神戸松蔭女子大学大学院博士後期課程)
題目:「日英同時通訳における予測と予測能力」
要旨:事前情報がなくコンテクストに頼ることができない同時通訳環境で、述語が最後にくるうえ「肯定か否定かが文末近くにならないとわからないことの多い」日本語が起点言語であっても、文の終わりまで待たずに訳出開始できるのは、聞いた部分の後にどんな種類の語句が来るか予測できるからと考えられる。如何に予測しているのか、いわゆる予測に「効く」語がなくても予測できるのか、述部を除いた短文の羅列を聞き、文を完成させながら同時通訳をする実験と、対照的な2種類のテキストの同時通訳結果を比較し調査した。 

[参加費]会員:無料  非会員:1,000円
[出席の連絡]7月18日(土)までに、船山(funayama@hcn.zaq.ne.jp)までお願いします。
なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。


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