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第30回関東支部例会のお知らせ [関東支部]

30回関東支部例会を以下の要領で開催します。今回はジェイン・オースティン長編小説6作品の個人全訳で有名な中野康司先生をお迎えしての講演会になります。ふるってご参加ください。


日時:
616日(土) 午後130分~4

場所:青山学院大学(青山キャンパス)総研ビル414404教室(正門を入りすぐ右側の建物)

アクセス:http://www.aoyama.ac.jp/other/access/aoyama.html

キャンパスマップ:http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html

http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html


題目:「小説における英文和訳と翻訳の違い」


要旨:
「翻訳小説は苦手」という声をよく聞く。「苦手」というのは控えめな言い方で、はっきり言えば、翻訳小説の日本語は硬くて、楽しい読書対象にならないという不満と非難がこめられている。それゆえ、名作と言われても敬遠される。

 一方で、「超訳」という言葉がある。翻訳小説なのにすらすらサクサク読める。翻訳小説がこんなはずはない。原文に忠実ではないのだろうという疑惑と軽蔑がこめられている。しかし、大ベストセラーになったりする。

 むかし、「売れる本はいい本です」と言った人がいる。「いい本なのに売れない」と愚痴をこぼす人にたいする皮肉と苦言がこめられている。

 読書家から敬遠される翻訳小説でも、もちろん大ベストセラーも大ロングセラーもある。エンタメ系だから、などと言わずに、バカ売れしている翻訳小説の日本語をじっくり検討すべきである。なぜなら、売れる翻訳小説はいい日本語にちがいないからだ。

 そこで、ベストセラーになった翻訳小説の日本語が、いかに英文和訳の硬い日本語と違うかを具体的に検討します。


中野康司先生プロフィール:

1946年神奈川県生まれ。東京外国語大学インド・パーキスターン科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。元青山学院大学教授。訳書にJ.オースティンの長編小説6作品の個人 全訳、E.M.フォースター『天使も踏むを恐れるところ』『小説の諸相』、L.ストレイチー『てのひらの肖像画』『ヴィクトリア朝偉人伝』などがある。近著として『ジェイン・オースティンの言葉』。

 


*参加費:無料(会員以外でも参加できます)

*会場の都合で人数が限られます(70人)ので、事前の申し込み者を優先します。

*お申し込みは、関東支部例会担当 水野まで。 a-mizuno@fa2.so-net.ne.jp 


第29回関東支部例会のお知らせ [関東支部]

29回関東支部例会を以下の要領で開催します。今回は会員による報告・発表を中心とする研究集会です。ふるってご参加ください。

日時:512日(土) 午後130分~5
場所:青山学院大学(青山キャンパス)ガウチャー・メモリアル・ホール615605教室
アクセス:http://www.aoyama.ac.jp/other/access/aoyama.html
キャンパスマップ:http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html

発表1 (1:302:30)
題目:認知(科学)的通訳研究の最新動向
報告者:水野 的(青山学院大学)
要旨:同時通訳の理論の主な目的は、同時通訳がいかにして可能になるのかを明らかにすることにある。2000年ごろから同時通訳研究は認知的転回を迎えるが、その方向はいくつかに分岐しており、いまだに核心に至っていないように見える。本発表では主要な認知的同時通訳研究を紹介し、批判的に検討する。具体的にはShilesinger (2000), Liu (2001), Cowan (2000/1), Christoffels (2004), Christoffels, de Groot, and Kroll (2006), Signorelli (2008), Tzou (2008), Meuleman and Besien (2009), Seeber (2011), Seeber and Kerzel (2011)などを取り上げ、理論的ブレークスルーはproduction(訳出)の側面にあることを示唆する。

発表2 (2:454:15)
題目:入力言語ディスコース処理における「予測」の活用:プロ通訳者と通訳訓練生を対象に
発表者:中村真之介(東京大学大学院)
要旨:これまでプロ通訳者と通訳訓練生の能力差は目標言語でのパフォーマンスをもとに入力・出力言語の習熟度の違いによって説明されることが多く、心理言語学的な通訳研究でもバイリンガル話者を統制群として通訳者の言語知覚・理解を調べるものが主流であった。本研究では、自己ペース読み実験を行ない、一般的な英語習熟度に大きな差はないと思われるプロ通訳者と同時通訳訓練生という二群の被験者が第二言語のディスコース処理において特定の語や論理展開を予測するか検証した。また、語の予測に必要な世界知識を被験者が有していたかを質問紙を用いて確認した。結果、プロと訓練生に世界知識の差は見られなかったにも関わらず、プロは訓練生に比べて特定の語を予測しながら入力言語の処理・理解をする傾向が見られた。予測が入力言語処理の戦略として意識的に習得・活用されるものかは今後の研究課題としたい。
 
*参加費:無料(会員以外でも参加できます)


*会
場の都合で人数が限られます(40人強)ので、事前の申し込み者を優先します。また事前に申し込まれた方には、5月連休明けごろにハンドアウトをメールで配布します。
*お申し込みは、a-mizuno@fa2.so-net.ne.jp までお願いします。


日本通訳翻訳学会関東支部例会のお知らせ [関東支部]

日本通訳翻訳学会関東支部例会を以下の要領で開催します。 今回は通訳をテーマとした研究で博士号を取得された新崎隆子会員に、博士論文『通訳のコミュニケーション調整仮説』を基にした、通訳者の役割についての新しい見方についてお話ししていただきます。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

 [日時] 2011514日(土)午後2:305:00
[会場] 青山学院大学(青山キャンパス15号館(ガウチャーメモリアルホール6605教室
[発表者] 新崎隆子会員

[
演題] 『コミュニケーション行為としての通訳:通訳者の役割についての新たな視座』 
通訳者は当事者のいずれの側からも中立な立場に立ち、原発言を忠実に完全に訳さなければならないという原則は、通訳者の倫理基準として制度的にも慣習的にも大きな影響を与えてきた。しかし、実際には通訳者がこの原則から主体的に逸脱する事例が多く報告されている。それは、当事者が属する集団間の言語や文化の差異が大きいために、「忠実に訳すこと」と「聞き手が理解すること」の両立が難しいと感じることによって引き起こされる。このようなジレンマを解消するために通訳者が用いる方略は、コミュニケーション調整の視点から説明することができる。発表では、シンボリック相互作用論の立場から、通訳を介したコミュニケーションを人々の連携的な行為として捉え、「通訳者はどのようなコミュニケーション調整を行っているか」、「コミュニケーション調整は通訳者の意識とどのように関連するか」を検討することにより、通訳者の役割についての新たな視座を提案したい。

 [参加費] 会員:無料  非会員:1,000円(学生500円) 
[
出席の連絡] 511日(水)までに、水野(a-mizuno@fa2.so-net.ne.jp)までお願いします。


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